科学・技術の創造プロセス

「科学・技術の創造プロセス」は、「科学・技術の最前線」との両輪をなす科目です。
 各学院の特徴を生かし、実験・実習、課題解決の実践、ディスカッション、グループ演習等を実施することにより、 各学院の専門分野の基盤や科学・技術の潮流を体感させ、本学での学修に目的を持って主体的に学ぶ姿勢を身につけさせることを目的としています。

【理学院】
 本講義では、初回の「理学院学生交流会」の後、残りの6回を二つのラウンドに分け、数学系、物理学系、化学系、地球惑星科学系の4つの系にクラス分けし、各系での少人数を対象とした講義、セミナー等の実地体験をしていただきます。
 自分で考えること、教員と学生、学生同士で対話、議論することを重視します。
 また、学問をするというのはどういうことかを考える機会とし、さらには将来の進路を考える機会ともします。

【工学院】
 本講義では、電気や機械などの単一分野だけでは社会ニーズにこたえられるような研究・開発は不可能であり、多くの分野との融合的な協力が必要となることや研究者・技術者倫理に基づいた誠実な研究・開発活動を行う必要性、さらには研究成果の保護と活用のために特許などの知的財産管理・戦略も必要となることを学びます。
 具体には工学院に所属する5系(機械系・システム制御系・電気電子系・情報通信系・経営工学系)が系横断的に実施している最先端プロジェクトを紹介するとともに、研究者・技術者倫理および知的財産関連について考え学ぶ機会とします。

【物質理工学院】
 本講義では、受講生を何班かに分け、身の回りで材料がどのように使われているかを、自ら物品を分解することを通じて理解する。
 さらに、各材料分野の専門インストラクターが、使用した材料の物性と機能発現のメカニズムについて解説する。
 また、受講生は、少人数のグループとなり、教員から出された科学・技術の創造プロセスに関する課題を自ら調査・研究を実施した。
 学生達が本講義を履修することにより、身の回りの製品がどのような材料で構成されているのかを知り、大学で学ぶ講義の重要性を理解し、グループワークによるコミュニケーション力・プレゼンネーション力を鍛える機会とします。

【情報理工学院】
 本講義では、数理・計算科学系からは、系を構成する数学/応用数理/計算機科学の3分野での学術研究の前線に関して、情報工学系からは、IT企業からの協力の下、情報工学の先端的な産業応用に関して、それぞれ内容を持ち寄り講義を構成し、各回の講義では、必ず講義内容に関する課題を与え、手を動かす内容を付与することで、できるだけ主体的な学びにつながるよう心がけて実施します。

【生命理工学院】
 本講義では、「科学・技術の最前線」で取り上げた緑色蛍光タンパク質、GFPが光るしくみを物理化学、有機化学、生物化学等、様々な観点から考察し、「構造が機能をつくる」ことを理解する。
 分子模型や計算機等を使って学生自身で手を動かし考えることで、遺伝子発現(セントラルドグマ)の流れ、タンパク質の立体構造やフォールディングのしくみ、発色団が蛍光を発するしくみ、蛍光観察を行う技術等の直感的理解を目指します。
 講義に加えて分子模型や計算機等に活用した演習を併行して進め、遺伝子発現(セントラルドグマ)の流れ、タンパク質の立体構造やフォールディングのしくみ、発色団が蛍光を発するしくみ、蛍光観察を行う技術等を直感的に理解できる能力を養い、生命理工学分野への興味を喚起するのが主なねらいです。
 本授業科目は「科学・技術の最前線」と関連が深いので、連続して履修することを推奨しています。

【環境・社会理工学院】
 本学院は、建築学、土木・環境工学、融合理工学の各系に関係するものづくりについて、そのプロセス(計画、設計、施工・製作、管理・運用)を体得する演習などを行います。
 ねらいとしては、建築学、土木・環境工学、融合理工学の各系における、創造プロセスを演習などを通して理解します。