

グローバル化された知識社会を迎え、大学に対する社会的要請が一段と高度化するとともにますます多様化しております。 東京工業大学は、世界に通じる人材の育成、世界に誇る知の創造、及び知の活用による社会貢献を目標に、 知のフロンティアを拓き、"世界最高の理工系総合大学" に向かって進化しつづけております。
ところで、人材を有効に活用し、我が国経済の生産性や国際競争力向上を促すには、将来の産業構造の変化を踏まえた
高度なものつくり技術や新産業を担う新しい労働需要等を視野に、我が国産業の未来を支える人材を育成していくことが
必要不可欠であります。
特に、我が国製造業を下支えしている中小企業を取り巻く環境は、経済のグローバル化に伴う競争環境の変化に加えて、
以下に示す様な諸問題を潜在的に抱えております。
- 高いレベルを有する製造技術者・生産管理技術者の高齢化
- 要求される知識、技術およびスキルの高度化
- 専門の細分化による擦り合せ人材の払底
そこで、東京工業大学では、社会貢献の一環として、「手づくり教育・人材育成の伝統」の下、ものつくりを支える現場の
高度技能とボーダーレスな先端技術を統合して新技術・新製品を開発できる人材、すなわち 製造中核人材(スーパーマイスター)
を育成する社会人向け講座を「ものつくり教育研究支援センター」に開設しました。
本講座は、企業において、概ね10年以上の実務経験を有し、企業の次世代を担う30~40歳代の現場技術者に
「ものの見方・考え方」「知識」「人脈」の幅を広げていただくことを念頭に開発されました。
平成19年度から最初の講座として「機械加工業スーパーマイスタープログラム」を開講し、
平成19年度,平成20年度ともそれぞれ13名の修了生を送り出し、受講生を派遣されました
企業経営者の皆様にもご満足いただける講座となりました。
また,平成20年度からは2番目の講座として新たに「金属熱処理スーパーマイスタープログラム」
を開講いたしました。
本年度は「機械加工業スーパーマイスタープログラム」・「金属熱処理スーパーマイスタープログラム」を開講いたします。 本プログラムも企業経営者の皆様にはご満足いただける内容と確信いたしておりますので、 企業の将来を担う中核技術者の派遣をお待ちいたしております。